革靴には様々な製法があり、その中でも比較的耳にするであろう
”マッケイ製法”
について今回はご紹介します。
マッケイ製法とは
マッケイ製法は以前紹介した「グッドイヤーウェルト製法」と並び
革靴のメジャーな製法です。
マッケイ製法の原型はイタリア・マルケ地方の伝統的な靴の製法です。
これを機械化したことで世界中に広まることになりました。
機械を開発した”ライアン・ブレイク”の名にちなみ
ヨーロッパでは「ブレイク製法」とも言われていたそうです。
マッケイ製法は他の製法より、よりシンプルな作りです
簡単に説明すると
どの靴も木型は使います
履いた際、足の裏に当たるインソールを取り付けます
その後、足の甲にあたるアッパーを被せます
クッションとなる中物とアウトソール(地面に付く靴底)を取り付けます
木型を抜き、その他全てを縫い付ける
これらの工程で完成です。
マッケイ製法の特徴
・履き心地が良い,柔らかい
製法がシンプルな分、余計な装飾、パーツがついていないので
ソールも反りやすく、常に足に密着しています。
また、マッケイ製法は比較的柔らかい皮を使うことが多いので
「マッケイ製法=柔らかい」という認識になっている人も多いでしょう。
・繊細な見た目
グッドイヤーウェルト製法はコバが突き出し
ドッシリとした安定感から重厚感のある見た目になりますが
マッケイ製法ではアッパーもアウトソールも全てまとめて縫い付けるので
コバが突き出すことなく、繊細なナチュラルな仕上がりになり、繊細な見た目になります。
・比較的安価
製法の構造上、必要なパーツが少なく比較的安価になります。
もちろん革によって価格は変わりますが、革靴の中では安価に入手できると思います。
・雨に弱い
マッケイ製法では仕様上、アウトソールとインソールを縫いつける糸を伝って
雨が靴の中へ入ってきてしまいます。
雨が降っていなくても、水溜りなどで入ってくることもあるので
雨に弱いというより「水が入りやすい」といったところです。
・足へのダメージが多い
ダメージというより長時間履くことに向いているかということです。
この原因は「中物の厚さ」ですが
マッケイの中物はグッドイヤーなどに比べかなり薄いです。
なので、足への負担もあり、長時間は国は向いていないかもしれません。
惜しいポイントがあってもそれ以上の良いポイントがあると思います。
気になる方はご自身の持っている革靴を確認してみてください!
当店でもマッケイ製法の革靴、取り扱っていますので
是非チェックしてください!
実店舗
Roxanne
岡山県倉敷市玉島2-9-33
予約制で営業しております
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